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経営者と社員は夫婦関係?

care-20185_150[1]私たちは研修の依頼を経営者から直接いただくことが多い。
だからこそ、経営者の方々の社員に対しての悩み、不満、課題を聞くことがとても多い。

「うちの社員はどうしてあんなにやる気がないんだろう・・・」
「もっと経営者意識を持ってくれたらいいのに・・・」
「なんであんなに自分の言うことを理解してくれないのか・・・」

そんな声をたくさん聴く。

 

自分自身も会社を経営して6年目になるが、社員との意識との乖離を感じたことは何度もあるし、
「なんで・・・」と思ってしまったことも多々ある。

 

ただ、ふと冷静になって思うのは、自分が社員だった時にどこまでの意識を持っていたのかということ。

 

自分は当時から将来は起業したいという想いを持っていたので、経営者意識を持って働こうと思っていた。
それでも、どこまで経営者意識、いや当事者意識を持っていたということ甚だ疑問である。

 

つまり、どこまでいっても、人はその立場、その役割にならない限りのその気持ちや意識はわからないのだと思う。
ましてや経験をしたこともない人はそこの立場を想像することは容易ではないのである。

 

「子供が生まれて、初めて親の気持ちがわかった」

 

というように、経営者の気持ちは経営者にならないとわからないのは仕方ないことなのだろう。

それをしっかりと理解することは大切だと思う。

 

経営者と社員の理想関係をよく「親子関係」と言ったりする。
経営者は親の気持ちを持ち、社員を子供の用に愛情を持って育てていくことが良い関係を築いていくことを表している。
これは、一つの理想の形だと思う。

 

しかし、終身雇用制が事実上破たんし、簡単に転職できる時代になった今、最初から親子関係は難しいのではないかと自分は思っている。

 

だからこそ、私が考える経営者と社員との関係性は「恋人関係」からスタートし「夫婦関係」へと進化していくことを目指すことだと感じている。

 

どういうことかというと、

結局、一生一緒にいると決める夫婦も元をただせば赤の他人であり、価値観も立場も夫と妻、男と女と違うものである。
だからこそ、お互いを思いやり、時には喧嘩をしながらも家族を一緒に創っていくことが大切だと思うのである。
そして、夫婦になるにも、その前に、恋人の状態があり、「本当にこの人と一生過ごしていくのか」ということを見極めて夫婦になっていく。
そんな風に、経営者と社員の関係を捉えると、もっと見える視点が変わったり、もっとできることがあるのではと思うのです。

 

尊敬する先輩経営者が結婚30年を迎えられても変わらず夫婦円満でいらっしゃるので、「どうやったらずっと素敵な関係でいられるのですか?」と尋ねたことがある。

 

そうすると
「妻を幸せにすることを一番に考えるんだよ。
妻が幸せで笑顔なら、子供も僕も幸せになれるから」と。

 

だからこそ、経営者も社員を幸せに笑顔にすることを考え理想の会社(家族)をつくっていくことを目指せると思います。

 

ぜひ、お互いの立場を理解してお互いを思いやり素晴らしいチームを創っていきましょう。