信じて丸投げ?組織全体でバックアップ? プレイングマネージャーの正しい見守り方について
こんにちは。株式会社情熱の石井です。
市場や顧客ニーズがこれまでにないスピードで変化している昨今。マネージャーは、いちプレイヤーとしての業務をこなしながら部下育成やチームの指揮などのマネジメント業務を担う「プレイングマネージャー」となることを求められるようになりました。
そこで今回は、チームと個人、それぞれの動きに脳や時間のリソースを割きつつも、両面において成果を出さなければならないという状況に苦しむ部下をお持ちの方に向けて、プレイングマネージャーを設置する際のポイントをご紹介します。
●プレイングマネージャーに二足の草鞋を履きこなしてもらうには
プレイングマネージャーとは、「進捗管理や課題に対するアクションを明確化して指揮を出し、チーム目標を達成する」「部下の進捗を管理しつつ、成長を促す」といったマネジメント業務と、
「売上を上げ、個人目標を達成する」という、いちプレイヤーとしての業務を担当する人のことを言います。
かなり負荷がかかるポジションですので、組織的なバックアップ体制の構築が欠かせません。特に、プレイヤー業務や目標に追われ、マネジメント業務のための時間確保が二の次になってしまわないように注意する必要があります。
チーム進捗の遅れは業績悪化に繋がりますし、部下育成が滞れば企業全体の成長を止めてしまうことになるからです。
よって、プレイングマネージャーを設置する際は、同時にプレイングマネージャーをマネジメントする仕組みも導入する必要があります。
●定期的かつ強制的にマネジメントコーチングの時間を確保し、必ず実行する
実務の海で溺れているプレイングマネージャーをUFOキャッチャーのように掴んで引っ張り上げ、マネジメントに必要な高さまで視座を引き上げるには、「マネジメントの時間を強制的に確保させる仕組み」が必要です。
例えば、上司とプレイングマネージャーによる1on1の時間を取り、マネジメントコーチングを実施しましょう。やることは主に3つです。
①1on1を実施する頻度と、1回あたりの所要時間を決める。
[目安 頻度:2週間~月1回/所要時間:30分~1時間]
②どんな予定よりも優先し、必ず守る。
※企業のネガティブイメージに繋がるものを除く
(クライアントからのクレーム等)
③以下のフレームワークをベースに上司からマネージャーへ
質問し、チームの状況等を整理する。
[目標の確認→現状整理→ギャップ認識→原因特定
→課題解決のためのアクションプラン設定]
この仕組みは強制的に時間を確保することを目的としていますので、リスケやキャンセルは原則行なわないようにしてください。優先度最高値の予定として扱うことができなければ、実施する意味がありません。
また、上司の方が話すときには、「ポジティブフィードバック」を心がけてください。(上から目線でない)アドバイスや、ナレッジシェアもOKです。
フィードバックされる側の言動に対して否定的な表現を用いる「ネガティブフィードバック」には自己を省みる力を身につける効果がありますが、精神的なダメージを与えるリスクもあります。
反対に、良い点を評価し、肯定的で前向きな言葉をかけるのが「ポジティブフィードバック」です。プレイングマネージャーという難易度の高い役割を担ってくれている部下の努力をねぎらい、自信をつけ、モチベーションを高めることを意識しながら行ってください。
●外部のプロコーチャーに力を借りる
上司の代わりに、外部のプロコーチャーに依頼するという手もあります。
現在、世界中で「研修×個別コーチング(マネジメントコーチング)」が企業研修のトレンドになっているそうです。弊社がご支援している多くの外資系企業様からも「マネジメントコーチングプランはありますか?」と必ず聞かれます。
弊社もプロコーチャーを30名以上抱えておりまして、“マネジメントの基本の基”からお伝えし、その後の実践状況を定点観測する1on1をセットでご提供することが出来ますので、よろしければ是非お問い合わせください。
▼お問い合わせはこちら
https://www.jyounetsu.co.jp/contact
●まとめ
いかがでしたか?
今回は、プレイングマネージャーはかなり負荷がかかるポジションなので、設置するなら組織全体で支えるための仕組みづくりが欠かせないということ。また、なかでも「マネジメントの時間を強制的に確保させる仕組み」は必要不可欠であるということについてお話ししてまいりました。
貴社のプレイングマネージャーの方、ひいては貴社そのものを救うヒントとして、ご参考になれば幸いです。