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会社の未来を社員の自主性に委ね続けていませんか? 管理職に「学び」の機会を提供すべき理由について

こんにちは。バックオフィス担当の渡邉です。



今回は、コロナ禍以降のリーダーが持つべき資質と、企業が、幹部や管理職の方々へ「学び」の機会を提供する必要がある時代が来ているということについて取り上げました。



この10年でテクノロジーが急速に発展したことに加え、コロナ禍に入ったことで、市場の不確実性が高まり続けています。同時に、経営陣の行動や決定が業績に与える影響も大きくなっています。



こうした変化に伴い、良きリーダー像というものも変わってきました。今求められているのは、「組織やそこで働く人々にとってプラスになる決定を素早くタイムリーに行うことが出来るリーダー」です。


これまでよりも迅速に決定を下したり、時代に適したやり方で組織を率いたりするための知識を学ぶべく邁進していかねばなりません。ところが、企業研修の市場規模の変化から察するに、企業の従業員育成に対する注力度合いはこの10年ほぼ変化していない様です。本当にこのままで良いのでしょうか。

 

 

 

 

 

●取るべきリーダーシップの形が変化した今、持つべき資質や能力とは


この10年で、トップの在り方や、取るべきリーダーシップの形は大きく変化しました。

 

以前は、威厳のあるトップダウン型のリーダーシップモデルが主流でしたが、現在では、部下に権限を与え、積極的に部下と関わる親しみやすいトップ像が求められています。

 


リーダーシップ論の権威であり、全世界のマネージャー向けにリーダーシップおよびガバナンスのプログラムを提供している米ペンシルベニア大学のマイケル・ユシーム教授によると、現代における優れたリーダーとは、以下の資質や能力を持つ者のことを指すそうです。

 

①素早くタイムリーに英断を下すことが出来る。
②データとテクノロジーを駆使して市場の不確実性やリスクを把握することが出来る。
③誠実な人柄を持ち、部下からの信頼を得ている。
④部下の働きに感謝や敬意を示している。
⑤自社の目的達成に向けて最大限の力を尽くして貢献している。

 

幹部や管理職層らがこれらの条件を満たせるようにするには、企業により学びの機会を提供することが必要不可欠です。なぜなら、各人の自主性に任せておくには、時代の流れるスピードが速すぎるためです。

 

 

 

●幹部らのスキルが時代遅れになるペースが年々加速している


その証拠に、“幹部や管理職の方々が持つスキルが時代遅れになるペース”が年々加速しているという研究結果が出ています。

 

ハーバード・ビジネス・スクールのボリス・グロイスバーグ教授などが世界145カ国の中~大企業の幹部7000人余りを対象に行った研究によると、幹部の方々が持っているスキルのうち時代遅れになるスキルの割合は、2007年には1割でしたが、2017年には2割に達したとのことです。


マイケル・ユシーム教授も、著書の中で、“昨年の時点で知っていたことの5分の1は、今年になったら、もはや使い物にならない”と述べています。

 

 

テクノロジーの急速な発達やコロナ禍に入り環境が激変している今、常に学び続け、知識や解釈をアップデートし続けない限り、正しい判断を下すことが出来なくなっているのです。

 

また、手軽に情報や意見を受発信できるようになったことで、CSRやコーポレートガバナンスについても注目が集まるようになり、それらは企業の成長や売上に影響を与えるようになりました。

 

よって現代では、ダイバーシティやインクルージョン、平等という点でもリーダーシップを発揮することが求められています。

 


企業が存続、繁栄するためには、幹部や管理職層の「学び」が欠かせない時代が来ています。
これまで通り各人の自主性に委ねているだけでは、質・量ともに賄えなくなってきているのではないでしょうか。

 

 

 

 

●まとめ


いかがでしたでしょうか。
今回は、コロナ禍以降のリーダーが持つべき資質と、企業が幹部や管理職の方々へ「学び」の機会を提供することの重要性について取り上げました。

 

弊社では、優れたリーダーが持つ資質や能力を身につけるための多種多様な研修をご用意しております。
ご関心がおありでしたら、 まずは一度、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

 

参考:
長期的視点で必要とされるリーダーとは?|経営者通信
リーダーシップ論の権威、ユシーム教授が語る「5年後に生き残るリーダーの条件」| DIAMOND online