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コロナ禍入社の部下後輩を持つみなさんへ|社員育成に欠かせない『褒め力』の高め方

こんにちは。バックオフィス担当の渡邉です。

 

ここ数年、必要なスキルが足りていないのでは?就職先で評価されないのでは?という不安を抱えた状態で社会人になったという方が増えています。感染症の影響で活動が制限される中で学生時代を過ごした結果、必要な経験値を得られなかったのではないか、という不安によるもののようです。

 

自信の無さは成長速度を鈍化させます。失敗を恐れるために行動量が減り、成果を上げるチャンスも減ってしまうからです。

 

したがって、“褒めスキル”は次世代の社員育成において欠かせない要素となってくることが予想されます。

 

しかし、実際に褒めるとなると、どのようにすればよいのか分からないこともあるでしょう。出来ることを活かすより、出来ないことを努力によって無くしていくことが求められる機会が多い日本人は、出来るところにフォーカスする機会の多い北米等と比べ、褒め下手と言われているそうです。

 

よって本コラムでは、上手な褒めポイントの見つけ方をご紹介します!

 

 

 

 

 

 

●褒めポイントの見つけ方


どこを褒めればいいのか分からないという方には、「他者視点を取り入れること」をおすすめします。これにより、自分と異なる思考や能力を持つ人の良い所に気がつきやすくなります。

 

そのためにはまず、自分を知ることが必要です。なぜなら、自分の中の“あたりまえ”を理解してからでないと、本当の意味で他者を理解することは出来ないからです。

 


・物事をどのように解釈し、思考し、決断するか。
・何に関心があり、価値を感じるか。
・何に対してモチベーションを感じるか。
・どのようなコミュニケーションスタイルを好むか。

 

これらは生来の気質と環境によって形成されるため、人それぞれ異なる傾向を持ちます。また、それらが長所と短所のどちらになるかは、見る人や状況によって変わります。

 

例えば、データや事例を分析し理論に基づいた判断をすることがお好きな方は、自分と同じタイプの長所であれば容易に挙げられますし、深く考えて自分の言葉で話すタイプに魅力を感じますが、状況を見て臨機応変に動きながら都度判断していくタイプの長所を見つけるのはあまり得意ではありません。

 

このことを知らず、自分の視点だけで判断すると、自分と似た傾向を持つ人や、自分から見て魅力的だと感じる人以外の良いところが見つかりにくくなってしまいます。


したがって、どこを褒めればいいのか分からないという方は、まず自分と相手のパーソナリティを理解するところから始めてみると良いでしょう。
そして、「自分がどう思うか」ではなく、「相手は何を考えているのか」「何を大切にしているのか」「どうしたいのか」と考えることが出来れば、他者の良いところに気づけるようになるはずです。

 

 

 

●自分と他者の違いを知る


人のパーソナリティを理解することを目的とした理論やツールは沢山ありますが、初めて取り組むという方には、コーチングで使われる「タイプ分け」がおすすめです。

 

タイプ分けは、“コミュニケーションの取り方の違い”に着目して作られたツールです。「自己主張」と「感情表出」を軸に、その強弱によって4つのタイプに分けて考えます。

 

【自己主張】
 自分の考えを積極的に相手に伝えようとするタイプかどうか。
 ◇発言力があり、発言数も多い。反応速度や話す速さが速い。
  →強め
 ◇人に伝えるより自分の中で完結させたり相手を優先したりする。話す速さはゆっくり。
  →控えめ

 

【感情表出】
 感情を表に強く出すタイプかどうか。言葉や表情、口調、雰囲気、身振り手振り等で見る。
 ◇表情や身振り手振り、頷き等、言葉以外も使ってコミュニケーションを取る。
  人や人間関係について話すことが多い。
  →強め
 ◇表情はあまり変わらない。
  仕事や課題について話すことが多い。
  →控えめ

 

 

まずは自分がどのタイプに当てはまりそうかを考え、それから他のタイプと見比べてみることで、自分とは違う価値観や感じ方があることを知ることができるでしょう。

 

身の回りに、この人はコミュニケーションがとりやすい、またはそうでもないと感じる人はいませんか。相手のタイプについて知ることで、その人がどのようなコミュニケーションを取る人なのか、どのように話すと伝わりやすいかということも分かるようになります。

 


なお、タイプ分けは心理学の特性論をベースとしたメソッドですので、“平均的な人より強いか弱いか”という相対的な見方をするものです。「自分は自己主張が控えめなタイプだ」と思っている人でも、さらに自己主張が控えめな人が多い集団では、コントローラーやプロモーターとみなされることがあり得るということです。

 

また、優劣をつけるためのものでもありません。

 

あくまで、自分と相手の違いを知り、お互いを尊重するためのものだとお考えください。

 

 

 

●まとめ


いかがでしたでしょうか。
今回は、褒め上手になるためのポイントをご紹介しました。
部下育成にお悩みの方のご参考になれば幸いです。

 

なお、適切な教育によって部下を成長させることが出来る管理職の方々というのは、褒めスキルの他にも以下のような能力をお持ちであることが分かっています。

 

 ◇部下のキャリアを支援し、適切に評価する。
 ◇法律やルールに則って適切に労務管理を行う。
 ◇人材育成に必要な知識を持ち、活用する。
 ◇部下と良好な関係を築き、チームのモチベーションを管理する。
 ◇自身が先頭に立ち、成果を上げる。

 

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