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‐良い研修は良い雰囲気づくりから‐ 現役講師が考える企業研修成功のポイント

こちらのコラムを見つけていただきありがとうございます!
株式会社情熱の岩淵です!

 

5月末の現在、新入社員の受け入れや各種研修を終え、ひと段落している人事担当の方が多いのではないでしょうか。研修支援がメイン事業である弊社も、ご依頼が特に集中する4月を乗り越え、少し安心しているところです。

 

さて、今回のコラムでは、そんな大繁忙期を終えた弊社から、研修やアンケート調査によって見えてきた「研修成功のカギ」をお伝えいたします。

 

突然、社内研修の講師を任されてしまった!
何度かやってみてはいるものの上手くいかない!
そんな方におすすめです。

 

 

 

 

 

 

●研修の成功or失敗は「アイスブレイク」で決まる!


研修成功のカギ、1つ目は、アイスブレイクは重要であるということです。アイスブレイクは研修設計における基本のキですから、すでに取り入れているよという企業様も多いかと思いますが、絶対に疎かに出来ないポイントですのであえて挙げました。

 


研修の始めにアイスブレイクによって学びやすい・発言しやすい雰囲気をしっかり作ると、その後の進行が非常にスムーズにいく可能性が高まります。

 

ただし、冒頭で雰囲気づくりに成功したからといって研修全体の成功が確約されるかというと、そうではありません。あくまでも、雰囲気づくりをやらなかったり、もしくは失敗したりしてしまうと、挽回が難しくなってしまうということです。

 


また、アイスブレイクには、楽しく緊張感を溶かしてくれるようなゲーム要素が必要なのですが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に重要かつ見落としがちなポイントがあります。

 

それは、ただ仲間と打ち解けるだけの時間として終わらせるのではなく、その後の研修とのつながりを持たせることです。これから始まるワークの導入としての意味を持たせると、楽しい気持ちのままスムーズに研修内容に移行していくことができ、受講生の注意を引き付けやすくなります。
研修の効果は受講生側の聞く体勢が整っているか否かで格段に変わってきますので、ぜひその準備にアイスブレイクを活用してみてください。

 

ここでは具体的なワーク内容については割愛させていただきますが、もし気になる方がいらっしゃいましたらご連絡ください。状況に合ったものをご提案させていただきます!

 

 

 

●研修中は「心理的安全性の確保」に努める


研修成功のカギ、2つ目は、心理的安全性を確保することです。
アイスブレイクを充分に活用しつつ研修に入ることができたなら、8割うまくいくといっても過言ではありません。ただし、この2つ目のカギが抜け落ちてしまうと、一変して失敗への道を辿ってしまうことになります。

 

心理的安全性が確保できているとは、自分の考えや気持ちを、組織の誰に対しても安心して発言できる状態のことです。
近年よく耳にするこのワードですが、特に若手社員からの注目率が年々高まっていることが、研修中の発言やアンケート調査を通して見受けられます。

 

では実際に研修内で心理的安全性の確保を演出するにはどうすればいいのでしょうか。弊社がおこなっているのは大きく2つです。

 


1つ目は、講師が立ち回る上で、以下のポイントを守ることです。
①発表者の発言を要約して返す
②受け入れがたい意見が出ても否定せず受け止める
③とにかく笑顔で大きくうなずく

 

受講生が人前で失敗することを恐れて黙ってしまうと研修が進まないだけでは無く、間違いが露呈せず、フィードバックの機会が失われてしまいます。
上記ポイントにより、「この人はしっかりと聞いてくれているな」という印象を与えつつ「発言してみよう」と思える空気をつくり、発言数の増加を促しましょう。

 

なお②ですが、受講生の意見には全て同意すべきということではありません。受け入れずとも「なるほど」と受け止め、「素晴らしい発表ですね」といったように発表してくれた行動自体を称賛しましょう。

 

また、個人的には笑顔で聞くことが最重要だと感じています。

 


2つ目は、心理的安全性の確保がなされるようなルールを設定しておき、それを講師が促すことです。

 

先ほどの3つのポイントは受講者間でも効果を発揮しますので、あらかじめ「否定禁止」や「しっかりと相槌・リアクションをする」といったことを共通ルールとして掲げておきましょう。
そして、グループワークの前に必ず一声かける等し、ルールが機能するよう意識的に促しましょう。

 

 

 

●まとめ


いかがでしたでしょうか?
今回は、研修成功のカギとして「アイスブレイクの質」と「心理的安全性の確保」の2つをご紹介しました。

 

もちろんこれさえ守れば!というわけではなく、ワークの内容や細かな進行の仕方等も重要ではありますが、今回ご紹介したカギは確実に研修の出来に直結する部分ですので、ぜひ実践いただければ幸いです。

 

また、アイスブレイクやその他ワークについて具体的な話を聞きたい等のご要望がございましたら、是非お問い合わせくださいませ!