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研修効果定着のカギは現場に!全社を巻き込んだ研修後フォローのポイント

入社3年目、営業・講師なんでもござれな情熱家の平床です!

 


緊急事態宣言解除からしばらく経ち、リアルの研修やお打ち合わせの機会も少しずつ増えて参りましたが、まだまだオンラインでの実施が多い状況が続いております。

 

方法は何であれ、研修後には必ず人事の方と振り返りをさせていただくのですが、その際、
「現場に出ちゃっててあんまり会えてないんですよね」
「テキストは一応現場に共有はしてるけど……」
といったお言葉をよくいただきます。

 

これは要注意です!研修は決して、その日やるだけで終わりにできるものではありません。
研修を実施したからには、受講された方々に、その内容を業務に活かしていただきたいですよね。それならば、むしろ研修後の対応の方が重要になってきます。

 

そこで今回は、研修後のフォローの重要性と、研修効果定着のためのポイントをお伝えさせていただきます!

 

 

 

 

 

研修後フォローの重要性


研修後はなぜフォローが必要なのか。なぜやっただけではダメなのか。それは、研修を実施する目的から考えていただけると分かりやすいかと思います。

 

例えばビジネスマナーの研修を行う際、そのゴールは何になるでしょうか?
「ビジネスマナーを理解すること」でしょうか?
「研修中にロープレができる状態になること」でしょうか?
多くの場合、「現場でお客様と接する際に、ビジネスマナーをしっかり守れること」といった、その後の実務の中で使えるようになることを目的に依頼をくださる企業様がほとんどです。

 

もちろん研修前の準備や研修自体も重要ですが、「研修後も実際に使い続けられている状態」をゴールとするならば、研修の時間より長く続く研修後の時間が重要になります。

 

人の時間経過による記憶の劣化について記された「エビングハウスの忘却曲線」を見てもらえばわかる通り、人は学んだ内容を1日で67%も忘れるようにできています。

 

 

 

そのため、1日だけ受けた研修の内容をその後もずっと覚えておくというのは、何もしない状態では無理があります。
したがって、研修後のフォローは研修内容を定着させるためにとても重要な役割を持っているのです。

 

 


全社を巻き込んだ社員教育


それでは、研修後のフォローを成功させるためのポイントをご紹介します。
これには、社としての仕組み作りやフォローアップ研修、面談の実施など、いくつかの方法がございますが、今回は特に「現場の協力」について着目してお伝えをさせていただきます!

 


研修効果の定着のためには、現場の協力が不可欠です。

 

まず、実際に起きた事例をご紹介します。
とある企業様の新卒の方々へ、「自分から積極的に元気な挨拶をする」ようになるための研修を実施しました。研修後、受講者の挨拶は見違えるほどしっかりし、声も出るようになりました。
しかし、研修後の配属先には挨拶をする文化が一切なく、誰も返事をしませんでした。そのため、2週間後には全ての新卒の方が挨拶をしなくなってしまいました。一切返事が返ってこない中で自分だけ挨拶を続けることは、1日2日であればできるかもしれませんが、継続をすることはできませんでした。

 

このように、研修で学んだ内容を定着させるためには、『研修で学んだ内容を実践しやすい現場を作る』ことが非常に重要です。

 


冒頭で挙げたような、
「現場に出ちゃっててあんまり会えてないんですよね」
「テキストは一応現場に共有はしてるけど……」
という声が多数挙がる背景には、
「人事の手を離れてしまうとあまり口を出せない」
「現場の負担になるのでは」
といった人事の方々の想いがあるのではないでしょうか?

 

しかし、必要だと判断したから研修を実施しているのです。ということは、それを活かせなかった場合、迷惑を被るのはその現場の上長たちです。
現場にとっても社員の成長は求められるべきものなのですから、具体的な行動を伝えるなど、可能な限り現場への負担を減らせるように配慮しつつ、社員の成長が最優先になるような働きかけを行いましょう。

 

 


現場の巻き込み方


現場巻き込んだ教育とは具体的にどんなことかと言いますと、おおよそ以下の3つが考えられます。

 

①率先垂範
②研修内容を基にしたフィードバック
③研修による共通言語の設定

 

それぞれ簡単に説明をしていきます!

 


①率先垂範

現場の先輩が率先してお手本を見せるということです。研修で学んだことが「社内の当たり前」になっている状態というのは、研修効果の定着に非常に効果的です。

 

そのためにはまず、先輩社員へ先輩としての立ち振る舞いを伝える研修や、新入社員が研修で何を学んだのかを共有することが必要です。新たな課題が生まれる等して研修内容が追加されることがあれば、その都度先輩社員への研修等も必要となりますが、既存社員にとってもさらなる成長のタイミングとなるため、得られる効果は大きくなります。

 


②研修内容を基にしたフィードバック

研修内容を把握した上で、それを基にしたチェックとフィードバックを行いましょう。

 

先輩社員に、研修内容と研修内で設定した目標等を共有しておく必要があります。その際、現場の方々の理解と協力を得られるように、そのフィードバックが必要な理由等についてしっかりと説明することが重要です。
一方的に依頼し、実際の現場との解離がある状態になってしまうと、人によって伝え方が変わってしまう等、思ったような効果を得られなくなってしまうためです。

 


③研修による共通言語の設定

こちらは研修の設計段階から行うものです。研修に会社独自のワードを組み込み、それを通常の会話の中で使用することで、研修での学びが浸透しやすくなります。

 

例えば弊社の研修には、「限界突破思考」というコンテンツがあります。一般的ではないワードですが、受講生やその先輩が「限界突破思考で考えるともっと何かできた気がするな」「自分はいつも限界突破思考で考えてるから!」と、普段の会話にも取り入れてくださった結果、研修で学んだ内容を自然に反復する状況を作り出すことができたというお声をいただきました。

 

このように、普段の会話の中に研修内で学んだワードを取り入れることで、研修内容を常に意識することができるようになります。

 

以上の3点を意識しつつ、全社を上手く巻き込んで教育を行い、研修の効果を最大化しましょう!

 

 


まとめ


いかがでしたでしょうか?
今回は研修効果を最大化するために必要不可欠な研修後のフォロー、その中でも特に現場の巻き込み、という点に着目をしてお伝えしました。

 

配慮は継続しつつも、最上を目指して現場を巻き込んでいきましょう!

 


弊社では、研修の実施だけではなく、現場への巻き込みも含めた教育の全体像の設計も多く手掛けてきました。
「全社を巻き込んで教育したいけどなかなか難しい」とお考えの人事ご担当者様は、ぜひ、弊社へお気軽にご相談ください。貴社の目標達成に最大限ご協力させていただきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。