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社長へのインタビューから見えた『バリュー』の重要性

[はじめに]
ご覧いただきありがとうございます!情熱の渡邉です。
弊社は“Valuesist(バリューシスト)®”という、各社の理念やValuesを体現する人材を育成している会社です。例年、内定者に教育の一環として「Valuesについて調べ、自分なりにプレゼンして!」というリクエストを出しているのですが、その内容が素晴らしかったので公開いたします!

 

今回は岩淵によるコラムです。弊社のクライアント様にはあまりいらっしゃらない業種の、代表の方のお考えを知ることができ、大変勉強になりました。
Valuesについて今以上に理解を深めたいとお考えの方に、是非読んでいただきたい内容となっております。

 


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こんにちは。株式会社情熱新入社員の岩淵です。
今回のコラムはValuesについてです。企業活動においてValuesがどの様な役割を果たすのかを、インタビューを元に考察しました。

 

 

Values=「価値観」「理想像への指標」


 

一口に“Values”と言っても、その意味はシーンによって異なります。

 

1,値段、価値

2,割安   

3,価値観  

 

主に上の3つを表すことが多いです。

 

本コラム内では、ビジネスシーンでよく使われる「価値観」や、「理想像への指標」と定義します。

 

 

 

ヘアーサロンの代表に聞いた、Valuesの重要性について


 

Valuesについてプレゼンを行うにあたり、「どうせなら実際に使った結果、どのように変化が起こったのかを事実ベースで書きたい」と思い、また、仕事の中で様々な経験をしていそうな人が身近におりましたので、インタビューを行いました。
今回話を聞いたのは、ヘアーサロンの代表取締役として働いている私の実の父です。

 


インタビュー内容はこちら

 

①働く上で一番大事なのは何だと思う?
②目標や理想について社員と違いを感じることはある?

 

 

 

①「働く上で一番大事なのは何だと思う?」

回答:
昔と今では結構考えが変わったかな。
仕事を始めた頃はお金を稼ぐために、とにかくがむしゃらに働いてたな。

 

とにかくがむしゃらに働くってのは学生の時から変わってなくて、バイト時代はよく学校サボってバイトしてたなぁ。そんなことばっかりしてたから、卒業式当日、一人ずつ生徒の名前が呼ばれていく中、俺の名前だけ飛ばされて、卒業式に卒業出来なかったなんてこともあったなぁ。(笑)


美容室を起業してすぐ頃も、とにかくお金が稼ぎたくて働いてたな。

 

でもある時、自分の中で転機があって働くことに関する意識が変わった。

 

転機は海外に武者修行にいった時だね。
日々働いていく中で、がむしゃらにやっていてもなかなか成果が出ないなって感じいた。そこで自分のスキルを上げる為とか本場のやり方を知るためにも、身の回りの金になるもの全部をお金に変えて、最低限死なないくらいの金とハサミだけを持って海外へ行ったんだよね。

海外では「髪切ってあげるから泊まらさせてくれ!」って何とか頼み込んで泊まらさせてもらった。英語分からなかったから、そのホストの人に友達を紹介してもらってはその人の家に泊まるを繰り返してたら、最後の方はそれを聞きつけた人から「俺も切ってくれ」「私も切ってくれ」って言われるようになってた。だから食べ物とか宿とかはそんなに困らなかったな。

 

そこで気づいたのは

 

成果は対価、後からついてくるという事と自分は人を喜ばせるのが好き

 

という事。

 

働くことに対してこの考えを持つようになってからは、会社の業績も2倍になったし、何といっても自分がなぜこの仕事を選んだか、何に向かって頑張っているのか明確になったから仕事が楽しくなったね。
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想像したよりも濃いエピソードがでてきました。ここまでを一旦まとめると、、、
目標・理想の状態を設定して働くことで業績・モチベーションの向上につながるとのことでした。

 

 


ここまでは目標・理想と仕事の関係について父親個人に焦点が当たっていたので、今度はこのような質問をしてみました。


②「目標・理想について社員と違いを感じることはある?」

回答:
結構あるね。
離職する人のほとんどが、そこが原因なんじゃないかな。

やっぱり離職する人は「お金が稼ぎたい」とか「有名になりたい」という事が先に来てしまっている人が多いかな。まあ、それが働くモチベーションになって顧客に価値を提供出来ればいいんだけど、どうしてもその順番だと自分主体で考えてしまう場面がある。そうすると、会社が掲げている「お客様に喜びを提供する」という部分で、周りの社員や顧客と少しズレができてしまう。そのズレが溜まっていく事でどんどん自分の求めているものから離れていって、最終的には「求めているものと違うので」とか「楽しくないので」と言って辞めてしまうんだよね。


だから最近は社員に対して、会社の理念でもあり自分の考えでもある「お客様に喜びを提供する」という事から逆算して自分に何ができるのかを考えるように言っている。
そのおかげもあってか、理念を重視する以前よりも離職率は大きく下がったね。
最初っから理念に共感している人を取ればいいんだけど、売り手市場ってこともあってなかなか難しいっていうのが今の課題かな。
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理念(弊社でいうValues)の重要性について情熱の考えとほぼ同じ回答が来たので驚きつつ、ここまでを一旦まとめると、、、
離職する人が多いのは理念浸透が出来ていない事が原因の可能性があるとのことでした。

 

 

 

まとめ


 

最後に、企業におけるValuesの重要性を考察してみます。

 

今回のインタビューから見えたのは、

●Valuesという企業内での共通価値観を明確にすることで、それが社員一人一人の行動の指針となり全員のベクトルが合い、生産性が高まる。

●さらに、共通価値に共感することで働くモチベーションが高まり、離職率の低下が期待できる。

という2つでした。

 

社内の生産性や離職率とValuesは密接な関係にあるようです。ここに課題を抱いている方は、改めてValuesや理念を見直してみるのも効果的かもしれません。