人間関係にお悩みのあなたへ!本当の原因を知りたいならこの1冊
こんにちは!ピカピカの新卒の鈴木です!
皆さんワールドカップはご覧になっていますか?
熱い展開続きで目が離せませんね!!
…と言いつつ、私自身はもっぱら朝のニュースで
結果を知る派なのですが(笑)
その分仕事にエネルギーを注いで頑張っております!
さて今回は、1年間で120冊の本を読むことに挑戦している私が、
大学時代を含めると5回以上読んでいる本をご紹介したいと思います!
その名も、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。
タイトルからはどんな本なのかまったく想像できませんよね?(笑)
この本は、
・職場の人や友人と、もっとコミュニケーションを取りたいと思う方
・今の自分の地位や考え方に誇りを持てている方
・関わりの深い人たちの言動に不満を感じたことがある方
等にぜひ読んでみていただきたい一冊です。
この本を読んで私は、”自分以外の人に対しての考え方・接し方”が
変わり、「相手は今どう感じているか」を考えられるように
なりました。
また、「自分の行動は自分の本当の感情に背いていないか」
「自分を正当化していないか」等、
自分自身の言動に対して見つめなおすきっかけを与えてもらいました。
もし皆さんに、人と関わる際に不満を感じた経験があるなら、
きっとそれを解決するヒントが見つかると思います。
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『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
●著者:アービンジャー・インスティチュート
アメリカ・ユタ州に拠点を置く研究所。
ビジネス、法律、経済、哲学、教育、心理学の専門家が一堂に会し、
組織内にある人間関係の諸問題を解決することによって、収益性を高めようという
独自のマネージメント研修やコンサルティング業務を行なっている。
●概要
全米ビジネス書ベストセラー。
家庭や職場での人間関係を深め十分な成果を出せる環境を作る方法を学べる本。
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■「箱」に入る=○○に問題があることに気づいていない状態のこと
まずは、タイトルにある「箱」とは何なのかについてご説明します。
これは、端的に表現すると『自己欺瞞(じこぎまん)』のことです。
あまり聞きなれない言葉かと思いますが、
自分が問題を抱えているということを認識できないため、
自分の良心や本心に反しているということには気がつきながらも、
それを欺いて無理に正当化してしまうことを指します。
本書では、このような状態を『箱の中に入っている』と表現しているのです。
これを読んだとき、耳が痛い話だなと思いました(笑)
私にも、この『自分への裏切り』をおこなった経験があるからです。
困っている人を見かけると「助けないと」という気持ちが浮かぶのに、
最終的には自分を優先して見て見ぬふりをしてしまうことがよくありました。
そしてそのたびに、心の中にもやもやするものを感じていました。
皆さんにも、そのような経験はないでしょうか?
・同僚が、あるタスクについてもっと簡単な方法があることを知らずに
大変な思いをしているのが見えたが、教えるのに時間がかかるから
声をかけなかった
・部下に仕事を依頼したがいつものやり方で進めなかったため注意した
・休日に自分の子供と公園に行く約束をしていたが、
疲れていたため当日に取りやめた
等々……
■「箱」に入ると起きることとは
では、「箱」に入るとどんなことが起こるのでしょうか?
まず、「箱」に入ると、
・自分のことしか考えられず、相手をものだと思っている状態。
・自分は正しい判断ができている。だから、自分がこんな目に遭っているのは
相手のせいであると思う状態。
といった状態になります。
簡単に言うと、相手のことなど考えず、自分のことしか考えていない状態です。
そして、自分のことだけを考えて行動を選択した結果、本当の気持ち(自分の良心や本心)に
反している選択をしてしまいます。
いったん自分の気持ちに反した行動を取ると、自分の行動や発言が間違っていても
他人のせいにし、自分を正当化できるような視点で世界を見るようになります。
結果、そのゆがんだ判断軸はいつしか「性格」として自分の一部になって
しまうので、人間関係やコミュニケーションに問題があることは認識できても、
原因が自分にあることに気がつけなくなるというわけです。
■「箱」は、自分だけの問題ではない
さらに、自分が相手を対等に見ているかどうかというのは、
何らかの形で相手に伝わってしまうものです。
相手が自分の箱の存在に気が付くと、気づいた相手も
箱に入り始めます。
いつしか互いに相手を手ひどく扱い、互いに自分を
正当化するように……
その先は、本書の言葉を引用しますが、
”自分の感情に背くこと、それこそが自己欺瞞という病を引き起こす
細菌なんだ。
自己欺瞞は、産褥熱のように、色々な症状となって現れる。
モチベーションや積極性の欠如、そしてストレスやコミュニケーションの問題に至るまで、このような病に冒された
組織は、あるいは死に、あるいは著しく力を損なわれる。”
このようになってしまうのです。
■「箱」から抜け出すには
それを避けるためにはどうしたらいいかと言いますと、
……これについてはぜひ本でご確認ください!(笑)
■まとめ
今回は、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
について書かせていただきました。
この本を読むたびに、自分は「箱」の中に入ってしまっているなと気づかされます。
ただそのたびに「箱」から出なければならないと決意させてくれる本でもあります。
そして、自分の良心に従うことに抵抗を感じることも少なくなりました。
最近では、困っている外国の方を見かけると英語がほとんど
話せないにも関わらず思わず声をかけてしまうことも(笑)
また、この本は会話形式で進んでいきますし、
多くの実例やイラストによって解説されているため
内容が腹落ちしやすい構成になっています。
皆さんも、読み進めていくうちに自分の中の「箱」に
気づくことができるのではないでしょうか。
スラスラ読むことができ、なおかつ心に刺さる本ですので、
ぜひ一度手に取ってみてください!