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新卒をなぜ採用するのか?

ここ2年くらい、新卒採用は
中小企業にとって非常に難しくなってきた。

 

弊社でも新卒採用をしているが
マイナビなどの媒体も2年前から比べると
エントリーは3分の1くらいになってきている。

 

そういう意味で採用手法も多様化し、
それに連れて採用費用もかさみ1人あたりの採用単価もあがってきている。

 

そんな思いをして採用した新卒も
すぐには戦力になるわけではない。

 

それだけではなくすぐに辞めてしまったりする。

 

内定式から、内定者の育成機関、新卒入社式から研修費用等
考えると莫大な金額が新卒1人にかかっているのにである。

 

その面だけ考えると、中途採用の方が合理的だと考えやすい。

 

実際にベンチャーやアーリーステージの企業は
新卒採用ではなく中途採用でほとんどの人材を確保する。

 

それでも、成長をしていく企業のほとんどは
どこかで新卒採用を行う。
しかも、新卒採用に力を入れていくのだ。

 


なぜなのだろうか?

 

もちろん短期的な戦力としての側面もある。
それでも、やはり中途の方が圧倒的に効率は良さそうである。

 

にも関わらず、新卒採用に力を入れていくのは
会社を一緒に作り、一緒に成長させていく真の仲間探しをしているのだと思う。

 

ベンチャーの雄である、サイバーエージェントは
完全実力主義と終身雇用制度を両立させていることで有名である。

 

日本の良い側面でもある就職ではなく就社という概念。

 

これは新卒特有の考え方だと思う。

 

中途はどこの会社も重要だけど、それ以上に
何の職(仕事)かでお互い判断する。

 

しかし、新卒では、どの職種よりも
どの会社に入るかという考え方が未だに根強い。

 

だからこそ、その会社を一緒に成長させる仲間という意識が強くなる。

 

別に短期的に成果を出させたいんじゃない。
これからの未来の会社を一緒に作り、一緒に成長させてもらう人材として
同じ価値観を持ち、同じビジョンを共有し、着実に成長していってもらいたいのだ。

 

だったら、新卒の時に行うことは何が大切かは決まってくる。

 

スキル教育も知識の共有も大事だがそれ以上に、
価値観を共有し、理念を浸透させ、新卒と会社の方向性のベクトルを合わせることこそが
もっとも重要だと思う。

 

それが中長期的には必ず戦力化する鍵となる。

 

目先の成果だけに囚われない。

 

何のために採用し、何のために教育していくのか?

 

その問いこそが重要である。

 

18年卒の新入社員が入ってくるまで3ヶ月。
弊社も新卒研修の打合せラッシュになってきているが、
今年も1社でも多くの企業と1人でも多くの新入社員に貢献すべくがんばっていきたい。