社長、新卒研修って必要あります?
こんにちは。石井です。
桜が舞う初々しい季節を抜け、葉桜を拝むも束の間、
あっという間に大型連休が明け、気が付いたら真夏日が続くという
1年で一番落ち着きのないこの時期、
株式会社情熱では、お陰様で今年も数多くの企業様に新卒研修を導入頂きました。
その数延べ500名以上。
株式会社情熱として過去最高数の「情熱家」の輩出に成功し、
10年後、日本または世界に、底抜けに明るい未来が約束されたと言っても
過言ではない年になってしまいました。
そんな「世界の未来右肩上がり元年」にふと、
なんで日本には外部を利用した新卒研修はなぜ存在するのだろう
という
春という事も重なり、ニュートンもびっくりの純粋な疑問が沸いてしまったので、
日本の人材教育を少し整理したいと思います。
日本に外部を利用した新卒研修が存在する理由は以下の3つが考えられます。
① 日本独自の採用文化
そもそも「新卒研修」という概念は、日本特有のものです。
理由は日本には「新卒一括採用」という独自の採用文化が根付いていて、
海外ではとにかく即戦力が求められるため、学生時代の実務インターンや
既存社員向けのスキルアップの人材育成は盛んですが、
「スキル、経験共にゼロの人間を企業がお金と時間を投資しイチから育てる」
という文化は存在しません。
新卒一括採用という文化が現在の日本にある限り、新卒研修は存在するでしょう。
② 企業側の受け入れ態勢不足
多くの企業は自社内に教育を専門とし動ける人間がいない事も現状です。
現場のプレイヤーに位置し、既存社員のマネジメントも行い、尚且つ同時期にまとまって入社する新卒の受け入れも行う、、
字面にすると2行で終わりますが、明日から当事者に任命されたら
一旦誰もいない沖縄の海に赴く事も辞さない程、途方に暮れます。
多くの企業がこうした理由から外部に新卒研修を委託している事も事実です。
③ 日本独自の「右に習え」
「さすがに新卒研修を行わないのはまずくないですか、社長」
そう考える方も多いはずですが、本当にそうでしょうか?
前述したように海外では新卒研修という概念は存在しない背景からすると、
必ずしも必要でないという事になります。
この「さすがに、、、」という感情に日本人はとっても弱いです。
自分が受けてきたから、さすがに、、、
周りも実施しているから、さすがに、、、
という理由で実施している企業様も実は多いのではないでしょうか。
さて、この3つの理由を逆説的に捉えると、
1新卒一括採用が廃止になり
2企業側の受け入れ態勢が完全に整い
3日本人全員がマイウェイを突き進む気質になる
ことになれば外部を利用した新卒研修が
日本から消え去る日が到来するという事となります。
3はともかく、1と2は決して不可能ではなく、
国と企業双方の努力によっては、実現可能な未来です。
となると、外部を使った新卒研修という
「大学受験」くらい現代の日本に我が物顔で存在するこの育成形態は、
形を変える可能性も大いにあり得るという事になります。
「何をやるか」は良く議論されますが
「なぜやるか」は不思議と議論されることが少ない新卒研修
当然我々情熱は、新卒研修を
何となく必要なもの
ではなく
課題解決の為に必ず必要なもの
と捉え、実行をしていますが、
本当に自社に必要な人材教育を考え、
あくまでその一部が「新卒研修」であるというところから
企業の未来を構築しても良いのではないでしょうか?