新卒が一番出来なく、一番求められる矛盾
ご無沙汰しております。
情熱のイケダハヤトとの名が高い石井です。
前回のコラムで弊社渡邉からの華麗な、
そして、受け手を全く顧みないスルーパスを受けていますが、
確かに周囲の部活帰りの中学生5、6名が某パズルがドラゴンする
スマホゲームに熱中する中、
ひとり白ワインのデキャンタ(税込200円)とほうれん草のソテー(税込199円)
をサイゼリアにて昼下がりからかっこむ、
いわゆる「大人課金style」を存分にかましているという意味では、
私もまた、東京で消耗しているのかもしれません。
さて、今回からコラムの趣旨が変わり、弊社が新卒研修等でお伝えしている、
・6つの思考(成果を上げる人が備えているマインド)
・学生と社会人の違い
・挨拶
・返事
・笑顔
をテーマとして、情熱社員が実際体験した事、感じた事を想いのままに
書いていくというコラムになります。
今回私のテーマは「学生と社会人の違い」について。
私は現在社会人2年目です。右も左も分からぬまま、社員数10名規模の会社に飛び込み、1年間様々な事を経験してきました。
当然大小様々な仕事が舞い込んできますが、そんな中
「新卒が1番出来なくて、かつ1番質、量共に求められる仕事」
が存在する事に気が付きます。
その仕事は、会社の規模、業界、職種問わず社会人になった瞬間に誰でも求められ、
職種によってはダイレクトに仕事に影響が出る仕事で、
場合によっては仕事を失う可能性すらあります。
その仕事とは
「食事をする場での気遣い」
です。
上司とのランチ、飲み会、クライアントとの会食等等、
学生時代、友人と食事をする時とは、
また全く異なる雰囲気、場所で食事会を行う機会が多くあります。
そんな中、求められるのはやはり
自分以外の人間の飲み物のグラスを常にチェックする、
ジャケットを預かる、取り皿を配る
などのハード面から
話題提供や女性の年齢を聞かない、や女性の年齢を聞かない
などのソフト面まで、
尋常じゃない程のマルチタスクを求められます。
断言しますが、この仕事、
新卒が一番できません。
学生時代の食事会、飲み会に気遣いが発生する事は皆無で、そんな事に一ミリも意識は向きません。
他人相手のグラスより自分は次何を飲もうか、食べようか、しか考えていない場合がほとんどです。
実際私も飲み会などでは気を遣おうとしているのですが、
上司がさながらモハメド・アリのごとく、
蝶のように(箸を配る手元が)舞い、蜂のように(醤油さしに醤油を)刺すという
到底太刀打ちできない速さで行動をしてくるので、
それはもう唖然をしてしまうのが1年前の自分でした。
指摘され、改善していき、今では随分と気が付くようになりましたが、上司に比べればまだまだです。
この仕事は、経験値×意識でしか改善がされないので、
いかにに、経験し、指摘され、経験値をため、
また、常に「相手を想う」意識をする事ができるか、
だけで随分と改善されるのではないでしょうか。
当人は「出来ない、、、」と落ち込む必要は全くなく、
また周囲は「最近の若いものは、、、」と突き放すのではなく、
「出来るのが当たり前」に持っていく様、
本人の改善の努力はもちろんの事、周りも見放すのではなく指摘してあげるのが、
個人の成長に繋がるのではないでしょうか。