かわいがられる力は必要!?
『上司や先輩にかわいがられる必要はあるのでしょうか?』
私が新卒のフォロー研修で講師をしていた時にされた質問です。
正直、「ドキッ」としました(汗)
“かわいがられなさい!”と誰かに言われたのかな~(笑)と、私は思いながら、
「いい質問ですね!
ちなみに、○○さんは、かわいがられる必要はがあると思いますか?
先輩方からかわいがられたい!思っていますか?」
と素朴に疑問に思ったので聞いてみました。
「いや~別に仕事をしっかりやれば、そんな必要はないと思っています…
仕事は仕事で割り切りたいタイプなので」
という応えでした。
皆さんの後輩さんが同じような質問をしてきたら、どんな風に応えてあげるでしょうか??
なかなか重要なテーマだと思ったので、同席していた教育担当者の方に相談すると、
「是非、研修の中で取り上げてほしい!」ということでしたので、
20分ぐらい時間を取って、受講生全体に向けて話すことにしました。
まず、上司や先輩にかわいがられるメリットとデメリットを発表してもらいましたが、
圧倒的にデメリットの方が多い。
【デメリット】
・飲み会にたくさん誘われそう
・仕事をお願いされることが増えそう
・話かけられることが増えそう
・休日に誘われそう
・一発芸とか飲み会でやらされそう 等々
【メリット】
・色々教えてもらえそう
・ミスした時に助けてもらえそう 等々
このような、発表でした。
これらが意味しているのは、おそらくですが、自分や仕事に(自分が)必要だと考える時以外は
上司や先輩とあまりコミュニケーションを取りたくない傾向が…(汗)ということか!?
そんなことを考えながら、
かわいがられる=仕事上あった方がよい人間関係(今回で言うと後輩と先輩の人間関係)と捉えて、
受講生の方達に話をしました。
「私だったら、かわいがられる新人を目指します。
もちろん、皆さんに私と同じように思ってくださいとは一切思いません。
皆さんが決めればいいと思います。
理由は【自己成長】です。
上司にかわいがられる努力をした方が、お客様等のあらゆる目上の人との人間関係構築能力が上がる、
つまり自己成長するということです。
20代、30代のうちは、圧倒的に年上の方々と接する機会が多いのではないでしょうか?
お客様でも、パートナーでも、社内でも。
その最も身近な上司にかわいがられる、好かれることができないということは、
お客様でもパートナーでも、年上の人が多いので、同じことが起きる可能性が高いということです。
私達人間は、『正論<人間関係』という構図で動くと心理学やコーチングの世界で言われます。
Aさんに言われると素直に聴けるけどBさんに言われるとイラッとする、というのが典型的な例です。
ということは、あの上司が言うなら…あの部下が言うなら…
という人間関係を構築することがビジネスでは極めて重要になります。
成果を出すために、仕事ができる人間になるために、
【かわいがられる】ことは重要な要素であることは間違いないのです。」
と言った話をしました。
こういった質問に、ドキっとしたり、どう答えたら、、、となる方も少なくないのではないでしょうか?
新入社員の質問で、たくさん成長するのは、いつの時代も先輩達かもしれませんね。