人はOJTが7割
こんにちは。石井です。
セミの鳴き声と鈴虫のせせらぎが逆転し、
コンビニおでんが1年通して最も売れ、
気づけばあっという間に内定式に突入する秋口。
人事ご担当者様はどうお過ごしでしょうか。
新入社員が入社し、半年になろうとしているこの時期が
全国的に「新入社員モチベーション低下注意報」が発令されるタイミングでもあります。
キラキラした社会人生活を想像し、心躍りながら入社したはずなのに、
実際は一人暮らしなどの生活環境の変化、慣れない仕事のオンパレード、
友人との過ごす時間の低下、挙句の果てには「友人の会社の方が給料がいい!?」
など隣の芝生が青く見え始め、
現場社員、人事担当者ともに新卒君、新卒ちゃんの
一挙手一投足に敏感になり始める時期ですね。
皆様の新卒は大丈夫ですか?
今回は秋口に魔の手が迫る「新入社員モチベーション低下注意報」
の乗り越え方について、書きたいと思います。
まず我々が考えるにこの現象を乗り越えるポイントは
『自己成長感』
ここに尽きると考えています。
『自己成長感』とは、
「自分が○○という仕事を任せて貰える様になった」
「会社から○○で期待されるようになった」
など、日々の仕事の中で自分が会社または社会への貢献を感じる事です。
この経験は新卒にとっては新鮮なので、心理的に非常に大きなプラスの影響を与えます。
ではこの新卒の自己成長感はどのように手に入るのか
(=どのように感じてもらうようにするか)
答えはシンプルに
「仕事が出来るようになる事」
です。
今まで出来なかった事が出来る様になる、
それだけで新卒は『自己成長感』を感じ、
楽しく働こうという気持ちになるものです。
さらに、この「新卒が仕事が出来る様になる」には当然教育が必要不可欠です。
一般的にひとりの成人が必要な業務知識を身につけるのは、
仕事における直接経験が70%
他者からのアドバイス・研修・読書30%
といわれており、
OJTとOFF-JTを「7:3」のバランスで行使する事が必要となります。
このバランスで教育を行う事が
「新入社員モチベーション低下注意報」を乗り越える方法です。
まとめると
①「新入社員モチベーション低下注意報」には『自己成長感』が必要不可欠
②『自己成長感』=『仕事が出来る様になる事』
③『仕事が出来る様になる事』にはOJTとOFF-JTを「7:3」のバランスで行使する事が必要
結果的に
新入社員モチベーション低下を防ぐにはOJTとOFF-JTを「7:3」で行う事。
という事になります。
毎年この時期になると「○○さんが辞めそう」「○○さん、最近頻繁に休んで心配」
などの声が現場から上がってくる度に、ビールのペースが早くなる皆さん。
まずは今の教育体制全体から見直してみてはいかがでしょうか?