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若手がカネを稼ぐ時代はもう終わり?今、本当に稼ぐべき○○とは

 

 

こんにちは。久々にコラムに登場する入社4年目、石井です。

 

最近、企業コンサルで経営者様とお話させていただく機会が増えた
のですが、その際、「自社の若手は稼ぐことへの執着が足りず、働
く目的を見失っている」ということをよく伺います。

 

私も若手ど真ん中なので「耳が痛いな、、」となりながら聞いていた
のですが、
ふと『稼ぐ』についての今までと今後を、時代背景と共に考えてみ
ることにしました。


 

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価値の転換期


 

 

確かに、昔に比べると今の社会人は『お金を稼ぐ』ことへの執着
減りました。

 

 

日本生産性本部が発行している「平成29年度 新入社員「働くこと
の意識」調査結果」でも、平成12年以降の新卒の働く目的は“経
済的に豊かになる”よりも“楽しい生活をしたい”の方が多いこ
とが統計として出ており、
10数年前と比べると格段に『お金を稼ぐ』ことへの執着がなくな
っているのが分かります。

 

 

なぜこの現象が起こるのか、、、答えは時代背景の中にありました。

 


人類が生まれ早600万年。最初はモノとモノを交換し、貨幣の誕生
後はモノとカネが交換される時代へと変わりました。そんな中、戦
後の日本に目を向けると2つの事が起こっています。

 

① とても豊かになった
高度経済成長を経て、ほとんどの人が生きるのに困らないようにな
りました。

 

② インターネットが普及しモノと情報が皆に届くようになった
インターネットの普及によりAmazonを始めとするIT企業が流通
業界に大革命を起こします。それにより万人がタイムリーにモノと
情報を得られる時代になりました。例えば、イタリア生まれの子豚
さんが一生懸命探してくれたトリュフも、クリックするだけで自宅
に簡単に届くように。

 


この2つの変化により、モノを手に入れるハードルが格段に下がり
ました。
するとどうなるか、、、

 

ひと昔前までは、カネを沢山稼ぐと、
手元にカネが沢山ある=手に入るモノの質も量も高い=幸福

 

という図式が成り立っていましたが、モノが簡単に手に入る様にな
った今では
手元にカネがたくさんある≠手に入るモノの質も量も高い

 

となり、カネ=幸福と断言することが出来なくなりました。

 

そこで人々は幸福を手に入れるため、稼ぎよりも別の『何か』を追
い求め始めます。

 

 

それは、『信頼』です。

 

本田圭佑、堀江貴文、田端信太郎等々、時代の最前線で活躍してい
る著名人のインタビューや書籍に目を通してみると、表現は違えど、
みな同じことを口にしています。

 

“これからは人からの『信頼』で食べていく時代である”

 


その証拠に、カネと信頼が逆転している現象もすでに発生していま
す。

 

ユーチューバーは「面白い」「癒される」「勉強になる」などの『信
頼』を、広告費という形でカネに変えています。

 

コスメやダイエット食品等においても、インスタグラムのインフル
エンサーがお勧めしていると『信頼』出来るからユーザーは購入を
検討します。故にその人の『信頼』にスポンサーが大金をはたきま
す。

 


このように、時代は価値そのものを見直す転換期を迎えています。

 

皆様の会社の若手がお金を稼ぐことに執着していないのは、モノを
手に入れるハードルが下がり、代わりに稼ぐべきモノを見失ってい
るからです。

 

 

 

 

 

 

若者が信頼を勝ち得るためには?


 

 

前述したように、世の中全体の価値が見直されてきています。現在
は信頼がカネに変わりやすい、すなわち『信頼とカネの距離感』が
非常に近い状態です。そして、この流れは一層加速していくでしょ
う。

 


組織に属する人は、「インスタグラマーなどは個人で成功していて、
世界が全く違うから関係ない、、」となってしまいがちですが、全く
そんなことはありません。
若手ビジネスマンなら特にこの現象に向き合うべきです。

 


人から信頼されるというのはとても難しいことであり、特にビジネ
スの世界では一筋縄ではいきません。いざという時のために練習が
必要です。

 

上司やクライアントから最も信頼されていない“若手”と言われる
1年目~5年目に、いかに信頼を勝ち得るか、もしくは勝ち得るよ
う向き合うか。
その量によって、その人の将来の『社会からの信頼』(=年収、社
会的な地位等)が劇的に変化します。

 


そのためには“自分にしかできない仕事”、もしくは“「この仕事な
ら○○に任せるか」と言われる仕事”を増やしていく必要がありま
す。

 


掃除一つとっても、「店舗の玄関前の掃除は○○が一番早く綺麗だ
な」と言われるレベルか。

見積書作成でも、「○○さんが一番早くミスなく見積もりが上がっ
て来るから助かるよ」と言われるか。

データ提出でも、「○○君が欲しいデータを一番早く提出してくれ
るから信頼できるよ」言われるか。

営業でも、「月の営業目標数字は絶対○○が達成してくれるから頼
もしいよ」と言われるかどうか。

 

どんな仕事であれ、依頼主から『信頼』されることで次の仕事(=
信頼を得るチャンス)が貰え、その積み重ねが、個人への『信頼』
に繋がっていきます

 


信頼されるには練習が必要。

ですので、“最も組織で信頼されていない時代に信頼されることと
向き合うこと”によって、将来的に信頼される確率を上げておく
です。

 

若手ビジネスマンが本当に稼ぐべきはお金ではなく『信頼』である

 

これこそがこれからの時代を生きるために必要なことです。

 

皆様の若手が稼ぐことに執着しておらず、働く目的を見失っている
のであれば、別の視点から『本当に稼ぐべきもの』について目を向
かせてあげるのはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

まとめ


 

 

私の家の近くにはAとBの2つの喫茶店があります。Aはチェーン
店、Bは個人店。私はいつもBに行きます。

 

Aよりも狭いし、コーヒーは高いし、全面喫煙でたばこの匂いが付
くしでスペック的には劣っているのですが、初老のマスターは注文
もしていないのに私の顔を見ていつも同じコーヒーを無言で出し
てきます。

その実家の様な会話の無い空間が安心するので、ついつい選んでし
まうのです。

 

ここでも「安心できる」という『信頼』で喫茶店を選んでいる事に
気が付きました。

 

 

 

…そんなことを考えていると、店内のBGMが急に安室奈美恵に。娘
に何か言われたんだろうな、、