マズローの欲求5段階説によると、人間の欲求は5つに分かれており、下層の欲求が満たされると次の欲求を求めるようになるというものです。承認欲求もその中の一つになります。
承認欲求とは?
承認欲求は「自分の存在や行為を他者に認めてもらいたい」という欲求です。承認欲求は対人関係を学ぶ過程の中で生まれてくる感情です。承認欲求が芽生えるキッカケとしては、学校や職場などの社会の中の対人関係で劣等感や自己否定から引き起こされるもの、またただ単に優越感に浸りたいなどの感情から起こっている場合があります。
つまり、自分自身で無意識の内に他者と比較をしていることが、承認欲求を生み出しているのです。
ほめるマネジメントのメリットと落とし穴(アドラー心理学)
若手社員はゆとり世代と呼ばれ、仕事に積極的でないというイメージが定着傾向にあります。そのことから近年では「若手社員はほめて育て、やる気にさせるコミュニケーションが最適」というマネジメントが一般的です。
ほめるマネジメントのメリットは、承認欲求が満たされることから仕事のモチベーションが上がるという点です。
しかし、ほめるマネジメントにも思わぬ落とし穴があります。
アドラー心理学も、ほめること、承認欲求を否定しています。ほめる行為は他人に対する「評価」であり、評価は受け入れられることもあれば、拒絶もありえるからです。
例えばAさんからほめられると嬉しいけれど、Bさんにほめられるとバカにされていると感じてしまうなど、拒絶の場合にはデメリットも発生してしまいます。
このように、評価には必ず拒絶もありえるため、そのリスクを分かった上でほめることが重要となります。そして、相手に受け入れてもらえる様にほめるには、日々の人間関係構築に努めることが大切なのです。
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