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「人間関係」と「生産性」の深い関わりについて

 

株式会社情熱の矢間です。

 

新卒社員の生産性を上げるには?という論点を、人間関係の部分にフォーカス
して書いていきたいと思います。

 


人間は感情の生き物と言われるように、論理だけで動くものではありません。
行動の選択時には、必ず感情が大きく影響しています。

 

そして、その感情に特に大きな影響を与える「人間関係」は、
生産性と深い関わりがあるのです。

 

 

あるメーカーで、入社2~5年目の若手の方向けに
「仕事の任され方」というテーマの研修を担当させていただいた時のこと。

 

自分が仕事を任される立場の時、【任せる人(依頼者)に求めることには
どんなことがありますか?】というワークをすると

 

-期限が近すぎる仕事を、急に振らないでほしい
-期限を明確にしてほしい
-本人も理解していない状態で、丸投げをしないでほしい
-任せた後に、フォローをしてほしい時がある
-言うことをコロコロ変えないでほしい
-他部署の仕事をお願いしないでほしい


等々といった生々しい(笑)意見をたくさん聞くことができました。

 


そして次に、今度は、逆に自分が仕事を任せる立場の時に、【引き受ける人
(社内の人だけではなく、業者さん等も含めて)に求めることはどんなことが
ありますか?】というワークをしました。そうすると、

 

-期限などの確認事項を確認してほしい
-状況を自分から報連相してほしい(こちらからしないといけないのは困る)
-報連相なしに、放置しないでほしい
-任せたことがちゃんとわかっているのか、反応してほしい
-分からない点がある時は聞いてほしい
等々でした。

 

 

このような「仕事を任される立場の時と任せる立場の時に“矛盾”する考え」というのは
この時の受講生の方々に限らず、様々な会社、立場の方が持っています。

 

そこで、情熱の研修では、ハーバード大学流として紹介されているセオリーをカスタマイズ
した、以下を骨子にお話しています。

 

—–

 

●任せるときのルール●
・ゴールとポイントを具体的に伝える
・工数目安と締め切りを具体的に伝える
・同じ仕事でも、相手によって任せ方は変えるべきである
・相手を信じて、報連相を待つ

 

●任されるときのルール●
・ゴールとポイントを具体的に把握する
 (必要がある時には自分で仮説を考え、確認する)
・工数目安と締め切りを具体的に把握する
 (必要がある時には自分で仮説を考え、確認する)
・同じ仕事でも、相手によって任され方を変えるべきである
 (仕事を受ける際のコミュニケーションを変えるべきである)
・相手に信頼してもらえるように、報連相をする

 

—–

 

このルールを基準にしながらであれば、お互いにとって不満が少ないやり方で
業務を進めることができる、ということです。

 

しかし、このルールだけでは、実はまだ不十分なのです。

 

本当に生産性を上げたいのであれば、【○○○】の姿勢が不可欠になってきます。
また逆にこれがあると、すさまじい効果を生み出すことができます。

 

さてこの【○○○】には何が入るでしょうか?、

 

 


それは、【私から】という考え(姿勢)です。

 


非常にシンプルな話ですが、お互いが【あなたから】という考え(姿勢)
だと、以下のようになることが多いです。

 

・任される立場の人は、「期限を伝えてくださいよ!!」
・任せる立場の人は、「期限等の確認事項を確認してくれよ!!」

 

これらの場合、どちらが悪いかはさておき、結果として起こることは、

 

任せる側と任される側の人間関係に支障が出る。やりとりが円滑に行かなくなる。

仕事の成果が出ない、低くなる。

まわりまわって、最終的に、最も影響を受けるのは、お客様…。

 

ということに。。

 


多くの場合、仕事を任せる方が上司で、任される方が部下。
そして、上司のほうが仕事の担当範囲がはるかに大きいことが多いです。
その場合は、その負担を減らすべく任される側が【私から】という意識で確認するのが○。

 

ですが逆のパターンも少なからずあると思います。
そのケースバイケースさも鑑みて、合言葉は【私から】。

 

この【私から】という考え方(姿勢)をどれだけできるかが、
新卒社員の生産性を上げる際に、極めて重要になってくるのではないでしょうか?

 

 

 

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