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【実践編】世の中に言われているアレを試してみたシリーズ:「返報性の理論」@石井

 

こんにちは。石井です。

 前回のコラムでは、

 

「返報性の理論」

 

というものをご紹介しました。

 

少しおさらいをすると、

「返報性の理論」とは

 

「人は、他人から何か施しを受けるとお返しをしたくなる心理が働く」

 

というものです。

 

人から急なサプライズをしてもらったり

 

ありえないほど高級なプレゼントを頂いたり

 

さほど好きでもない人から好きと言われ続け、何となくその人の事が気になってきたりと

 

与えられると、どこかバツが悪くなり、返したくなるその心理は、

人間にとって至極当然な思考回路なのです。

 

そんな「返報性の理論」は皆さまの気づかない間、

街中、至る所に溢れています。

 

先日、こんな事が目の前で繰り広げられました。。。

 

休日なので、カフェでゆっくりするかと、

ビルの2階にあるカフェに入り、目の前が窓の座席に着席。

 

お昼過ぎだったので、人もまばら。

 

座って何となく外を眺めていると、

道路を挟んで向こう側に、

 

電光が煌びやかな携帯ショップが営業中のご様子。

さらに、何やら店頭ではイベントが開催中との事。

 

よくよく観察してみると、

店の前に大量のお菓子が入っている箱がドンっと構え、デカデカと

 

「お子様限定!無料でおかし釣り!!」

 

と、まあ何ともわざとらしく書いているではありませんか。

 

某妖怪が子供の心を掴んで離さないこのご時世に、

ただのお菓子でお子様ニーズは掴めへん!工藤!なんか勘違いしとるで!

 

という突っ込みを抑え、しばらく観察。

 

すると予想に反して、面白いようにお菓子欲しさに子供が食いつき、

それに釣られ、子供の親(母親)も携帯ショップに足を運ばざるを得ない形に。

 

それを見るや否や、ツーマンセルでタッグを組む2名の店員のうち、

 

1名がすかさず、全力で子供の満足度上昇にかかる。

 

ピエロを彷彿とさせるその圧倒的かつ多彩なパフォーマンスで、

子供の顧客満足度を急上昇させ、

 

残り1名がそれを横目に親へとロックオン。

すかさずヒアリングに入る。

 

声は聞こえないまでも、

読唇術初段の僕にははっきりと、こういっているのが分かる。

 

「ちなみに、携帯って今何使われています?」と。

 

 

その光景を見た僕は、

 

いや、そんな見え透いた作戦で、

下手したらウン万円する携帯電話の購入まで検討の余地に入るほど、

日本の主婦は甘くなで!工藤!

 

という突っ込みを抑え、しばらく経過観察を続けていると、、、

 

5分後

⇒母親入店

 

20分後

⇒某パッカーンする桃太郎たちがCMを賑わせるキャリアの袋を、

満足そうに抱えて帰る母親とお菓子を持って満足そうに帰る子供の姿が

 

それを見て一言、

 

「いや、返報性し過ぎだで、、、」

 

冷静に考えると、

 

店の損失は数十円のお菓子+ピエロ役の疲労

 

に対して

 

店の売り上げは数万円する携帯電話

 

この方程式は成り立たせるには、

損得などの理屈を超えた、

「感情」の部分がかなり大きく左右した事は間違いないでしょう。

 

まさに、

 

「人は、他人から何か施しを受けるとお返しをしたくなる心理が働く」

 

この場合、子供をこんなに楽しませて貰ったのだから、

お返しに携帯でも見てみるか。

 

という

 

「返報性の理論」を間近に感じた瞬間でした。

 

 

そんな下らない事に思考を巡らせている間に、

コーヒーが御代わり自由だったので、コーヒーを貰い、

ついでによくわからない焼き菓子も頼んでしまう始末。

 

こんな身近にも返報性の理論が、、、

 

真実はいつもひとつ、、、

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